【本の紹介6】図解 身近にあふれる「生き物」が3時間でわかる本 左巻 健男(著)
本書には、身近な生き物の雑学的な小ネタがたくさんあります。それぞれの生き物が、2~3ページで解説されています。
本の表紙に「思わずだれかに話したくなる」とありますが、そのとおりかもしれません。自分も、読んでから、アリとシロアリの話やミミズの話を家族に聞いてもらっちゃいました。
【アリ・シロアリ】アリはハチの仲間、ではシロアリは?
アリは、「ハチ目・スズメバチ上科・アリ科」に属する昆虫だそうです。
シロアリは「アリ」という名前がついていますが、「ゴキブリ目・シロアリ科」に属する昆虫で、ゴキブリの仲間だそうです。
【ミミズ】夏の炎天下で干からびているのはなぜ?
夏になるとアスファルト上にミミズが干からびている姿をよく目にします。ミミズは呼吸を皮ふ全体でおこなっています。土が強い太陽光を受けて熱くなったとき、体温調節のできないミミズは必死に地上へはい出てきしまうそうです。
また大雨が降った後にも出てくることがありますが、これは土の中が酸素の少ない雨水で満たされ、息苦しくなるためではないかと考えられているそうです。
【シカ】立派な角は骨じゃなくて皮ふ?
鹿の角は、毎年春に落ちてしまうそうです。そのことを落角というそうです。そして、新たに夏に向けて成長していくそうです。
最初は袋角といって、柔らかいのですが、内側には大量の血液が流れ込んで、カルシウムがどんどんたまって角を形成するそうです。
この時期は角を大事にするために、争ったりはせず、角が完成する頃に発情期を迎え、メスの争奪戦や縄張り争いをするようになるそうです。
こんな感じで、「へえ~、そうだったんだ!」とか「前にちょっと聞いたことあるけど、あまりよくわかっていなかった」という情報がたくさんあります。60種類以上の生き物について解説されているので、きっと「だれかに話したくなる」情報が載っていると思います。
分量的にもちょうど3時間程度で読める量ですので、ちょっとした空き時間に読んでみてはいかがでしょうか?
また、この本を導入として、興味を持った生き物についてもう少し詳しく調べたりしても、面白いかもしれません。
この「身近にあふれる」シリーズは、他にもたくさんあるので、そちらも読んでみたいと思います。
図解 身近にあふれる「心理学」が3時間でわかる本 (Asuka business & language book)
- 作者:内藤 誼人
- 発売日: 2018/06/12
- メディア: 単行本(ソフトカバー)